おでん

汎用的に使えるおでんの作り方というよりは、初めて作ったときの記憶の永続化、という佇まい。

背景的なこと

  • 土曜だけどかあちゃんは仕事なので、ぼくが晩飯当番
  • 何を作ろうかとお悩み中に、前日のテレビでコンビニのおでんの具ランキングみたいなのをやってて、それを見た帰省中の子供がおでんが良いとリクエス
  • まあまあ料理はするようになってるけど、ぼくはおでんは作ったことがない
  • 耳学問として、おでんはぐつぐつ煮込むと汁が濁って美しくないらしい、ということは知ってる
  • 家族四人だと、両手鍋ひとつでは量が足りない
  • うちのおでんについて、食べる側でしか参加してこなかったぼくの知識
    • 鶏もも肉を一枚まるっと入れる
    • タコは色がつくから、別の鍋で煮て柔らかくする
    • 大根や卵みたいな定番を除くと、母ちゃんが好きなのは、魚河岸揚げ、こんにゃく、昆布。子供は、もち巾着

材料(4人分)

名称 分量 価格
おでんタネセット 1パック ¥ 599
魚河岸揚げプレーン 1パック(4個) ¥ 179
がんもどき 1パック(4個) ¥ 90
厚絹生揚げ 1/3 丁くらいか ¥ 109
もち巾着 1パック(4個) ¥ 179
タコ 1パック ¥ 414
鶏胸挽肉 200g ちょっと ¥ 156
鶏もも肉 一枚 ¥ 303
結び昆布 1パック(7本) ¥ 168
大根 0.8本くらい
じゃがいも 3個
6個
キャベツ 小さめを 4枚
だし昆布 20cm くらい
おでん汁の素 ¥ 110

いちから考えるのは大変なので、タネのセットを中心に考える。
購入した おでんタネのセットは、これ。

紀文の季節R  おでん・鍋 食卓を彩る紀文の商品 紀文食品
はんぺん、焼ちくわ、こんにゃくなどの定番の種ものの他、魚河岸あげ®やあい鴨入りつくねなどの12種22品の種ものが、食卓を彩ります。

12種類というタネは、「魚河岸あげ、焼ちくわ、こんにゃく、餅入り巾着、はんぺん、ごぼう巻、玉子天、揚ボール、あい鴨入りつくね、がんもどき、もみじ型がんもどき、昆布」。
そのうち、「はんぺん」と「玉子天」が一個。

前日に見たテレビは、こちらだった。

『モノシリーのとっておき』秋のビックリ映像祭3時間SP - とれたてフジテレビ
番組では、おでんの名店のプロに緊急取材。セブン-イレブンのおでんを実際に食べてもらい、特においしいと思ったおでんの具をランキング形式で発表します。あなたの好きなおでんの具は第何位?そして栄えある1位に輝いたおでんの具は…?おでんにはうるさい店主が認めた、絶対食べるべきセブン-イレブンの“おでんの具ベスト10”は必見です。

ランキングは、こんな感じ。
10位:煮込み牛すじ串
9位:餅入り巾着
8位:ごぼう巻き
7位:つゆだく白滝
6位:味しみ大根
5位:こだわりたまご
4位:鶏つくね串
3位:かまくらはんぺん
2位:ロールキャベツ
1位:濃厚絹厚揚げ

せっかくなので、普段は使わない厚揚げとロールキャベツをランキングからチョイス。

いつものおでんと比べると、こんにゃくとちくわがセットのやつだけなので、かなり少なめ。練りものも、もうちょっと種類があったような気がする。
その分を埋めるのが、もち巾着とがんもどきのつもり。


税込みで 2,491円。家にあった大根なんかの値段も加えると 2,800円くらいか。
四人で食べて、1/3 くらい余ったから、一食のひとり分が 470円くらい。

タネは19種類。
一種類当たりの量が少ないものもあるということを勘案して、コンビニ価格に換算すると 80円/タネくらいか。
とすると、コンビニでそろえると 1,500円/人くらいになるのかな。

作戦を練る

おでんは、土鍋と両手鍋に作る。

おでんセットについてくるおでんだし(液体)は、7カップ(1400cc)に一袋と書いてある。
こちらを土鍋で使おう。

紀文の「おでん汁の素顆粒」は、5カップ(1000cc)に一袋と書いてある。
こちらは両手鍋に使う。

うちのおでんは鶏もも肉を入れるのが定番で、かなり味が出るはずだから、それを入れる方は水を多めにしても良いだろう。
もう片方には、だし昆布を入れておこうか。

紀文のサイトからの情報。

基礎:おでんのおいしい作り方 【おでん】教室 紀文アカデミー 紀文食品
https://www.kibun.co.jp/knowledge/oden/basics/howto/img/timetable04.png

この図は、顆粒出汁の箱の裏にも書いてある。
おでんセットについてる作り方にも、「はんぺんと合鴨入りつくね以外を先に煮て、はんぺんと合鴨入りつくねは最後に入れる」と書いてある。

そういえば、おでんはあまり煮込まないという話。プロの皆さんのレシピ。煮立たせずに、長くて一時間くらいという感じらしい。

せっかくなので、大根は下茹でをしよう。
ゆで卵、大根の下茹で、タコの下茹で、鶏もも肉を煮る。このあたりまでをやっておいて、食べる一時間くらい前からタネを煮はじめよう。

大根の下茹でなんかをする片手鍋と、タコを茹でる片手鍋も用意。

作り方の実際

  1. ゆで卵を作るためのお湯を沸かす
  2. 大根を輪切りにして、厚めに皮をむく。両面に十文字の隠し包丁を入れる
  3. お湯が沸騰したら卵を入れて、7分半茹でる(まだ、大根の処理は完了していない)
  4. タコをぶつ切りにして、小さな片手鍋に入れて水をひたひたくらい。蓋をして弱火にかける(ときどき確認して水が減ってたら足す)
  5. ゆだった卵をボウルに移して水を張っておく
  6. ゆで卵を作った片手鍋を洗って(一応ね)、あらためてお湯を沸かす
  7. じゃがいもの皮をむき半分に切って、水にさらす
  8. キャベツの葉を4枚はがす
  9. 片手鍋のお湯が沸いてきたので、大根の下茹でをする(ずっと弱火)
  10. 土鍋に水を1リットル入れて、だし昆布を入れる
  11. 鶏もも肉の厚いところに包丁を入れる
  12. 両手鍋に水 1.5リットルを入れ、鶏もも肉を入れて弱火にかける
  13. 大根に楊枝が通るようになったら(30分くらい経ったか?)、ボウルに取り出す(お湯はそのまま)
  14. 大根を取り出した片手鍋を火にかけて、キャベツをさっと茹でる
  15. 1、2分ゆでて柔らかくなったら、金ざるに取り出して冷ましておく
  16. ゆで卵の殻をむく
  17. 鶏もも肉を茹でてる両手鍋のあくを取って、火を切る(火にかけたのは、3、40分くらいだったかな)

ここまでで1時間くらい。もう少し効率的にできるかも、という気はするけど気にしない。
ちょっとひと呼吸おいて、食べる1時間ちょい前(煮る時間50分+土鍋が沸くまで)に再始動する

  1. おでんセットのつゆの素を入れて、土鍋を火にかける
  2. おでんセットのちくわ、がんもどき、はんぺんを切る(四人で食べるので)
  3. 厚揚げを切る(三角になるように四等分)
  4. 鶏もも肉を煮ている両手鍋に、顆粒のおでん出しを入れる
  5. 土鍋が良い感じに温まったら、タネを入れる(ここから50分煮る)
    • おでんセットのはんぺんと合鴨入りつくね以外
    • ゆで卵
    • 大根
    • 厚揚げ
    • おでんセットとは別に買った、魚河岸揚げ、がんもどき、もち巾着、結び昆布
  6. ロールキャベツを作る
    • キャベツの芯の部分を削ぎ切りにする
    • 鶏胸挽肉にざっと塩・胡椒してスプーンで混ぜる
    • 挽肉を大さじ3くらい詰めて、キャベツで巻いて爪楊枝でとめる
  7. ロールキャベツを両手鍋に入れる
  8. 鶏胸挽肉が余ってるので、適当な大きさに分けて、別のフライパンで焼き目をつける
  9. 焼き目をつけた、つくねもどきを入れる
  10. 終了25分くらい前になったらじゃがいもを入れる
  11. 終了5分前くらいになったら、おでんセットのはんぺんと合鴨入りつくね、小鍋で煮ていたタコを入れる。はんぺんには、大根とかを載せて沈めておく

出来ぐあい

こんな感じ。

んー、茶色だ :-)


以下、ぼくを含む家族の感想などを(順不同)。

  • ちょっと出汁の味が薄め(うちは薄味が好きな家族なので無問題
  • ロールキャベツは良い感じ。キャベツをもうひと巻きした方が良い。でも面倒だから私はやらない(by かあちゃん
  • 厚揚げは、豆腐に味が染みてるという感じじゃない。次に入れるかどうかは微妙
  • 子供の、はんぺんへの食いつきが良かった(意外
  • ちくわがもっと欲しかった(セットのやつは、7cm くらいのミニサイズが2本だったし
  • 日本酒を入れようと思ってて忘れた(要らないという話もある
  • タコがぼそぼそ。繊維ばっかりでトロっとした感じがない(水が少なかったかなあ
  • じゃがいもデリケート。もう10分煮たら溶けて消えてた


総じて、及第点には達してたみたい。
偶然にも助けられて、タネを煮た土鍋と両手鍋が煮立たなかったことが一番だったか。
でも、タコの具合とか課題も残る。

インターバルを除いて、鍋の前に貼りついてたわけじゃないけど、合計で 2時間くらいかかったろうか。
下ごしらえが必要なものは少ないとはいえ、種類があるので それなりに手間はかかる。

「餃子天」なるタネもあるそうだし、コンビニのロールキャベツ(正解?)を食べたうえでのいろいろととか。さすがに、がんもどきを自分で作ったりはしないだろうと思うけど :-)

関連質問


ごちそうさまでした。