今までありがとう。そして、これからよろしく
思い出語り
もう、二十年以上前の HARMAN のビルトインコンロ。
ちょっとしたコツをつかんでないと火が点かない。
左奥の一番火力が弱いやつは、押し込んだ後にそーっと指を離す。ぱちっと離すと、まず点かない。
左手前の中くらいで温度制御が唯一効いているやつは、一回目ではまず点かないが、続けて二回目のチャレンジでだいたい火が点く。
右側は温度制御が無いハイカロリーバーナー。何種類かタイミングがあるのだけれど、押し込んで火が点いた後に、小さくボッという音がした 0.4秒後くらいに軽く膝を使って転嫁スイッチを下に弾く。この、隠しコマンドみたいなのを使わないと、まず一発では火が点かない。
もう、とっくに交換部品の在庫はなく、でも温度制御のないハイカロリーバーナーは、炒めものや炭の火起こしなんかで重宝するので、使えるうちは買い替える気にならなかった。
きっかけは、給湯器。
こいつもガスコンロと同期の二十年選手。
ときどき期限が悪くなるのだけれど、今年度は3回くらいへそを曲げて、さすがに寿命化と思い始めた。
寒い冬に給湯器がアウトになるのは厳し過ぎる。
風呂にも入れないし、床暖房にも使ってるので、かなり辛い。
メンテで呼んだガス屋さんにガスコンロも見てもらうと、よくもってますねえ、の後に、
「コンロの火の内側に小さい火が出てるの見えます? あれ、本来出てはいけないやつで、口にガスを供給しているパイプのどこかに小さな穴が開いてる、ってことなんです。あのくらいの大きさなら、まだ使えると思いますけど、部品もないことだし、そろそろ買い替えを検討しておいた方が良いと思いますよ」
むう。
というわけで、レバーが外れるようになってしまったキッチンシンクの水道栓も合わせて、見積もりは、しめて60万オーバーなり。
前のガスコンロは、三ツ口のくせに、みっつ鍋が乗らないという、お前、料理したことないだろ設計(昔は、これが当たり前だったんでしょう)。
ぼくも料理をするようになって、その不便さは実感してる。
75cm 幅のやつも家につけられるとのことなので、じゃあ買っちゃうか、と。
ニューフェイスの面構え。
これからよろしく。